はじまる

適当な事を適当に書く

2016-08-14から1日間の記事一覧

細部

『POPEYE』は短いキャプやプロフにも必ず一つは小ネタか取材で得た情報を入れてくる。カルチャー誌が軒並み後退戦を戦う中、木下ポパイが売れているのには理由がある。僕も昔、先輩から「50cmで見ても10cmで見ても面白い版面にしろ」と言われた。そういう秘…

読書は全身をつかった行為だなぁ

最近、「読書は全身をつかう行為だなぁ」と思うようになってきた。入り口は視覚だけど、記憶のスイッチみたいのは全身にあり、文を読み進めるごとに、筋肉や神経をつたって、記憶のスイッチが呼び起こされ、思い出の光景や音ざわりなどが想起される。想起さ…

円城塔 『プロローグ』

途中までは、文中にあるように、育人工知能エッセイといった趣だ。 猩猩のくだりから、物語や小説と向き合うなあたっての著者の普段の思考が垣間見えるような流れが続く。 やはり私小説なのだろう。 物語としての完成は混迷を極め、作中の登場人物もまた「ど…