はじまる

適当な事を適当に書く

円城塔『世界でもっとも深い迷宮』を読んだ。

円城塔『世界でもっとも深い迷宮』を読んだ。

 

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短いけど、円城塔らしさが詰まった佳作と感じた。兼ねてからの彼の関心である小説を書くプログラムについて、応用寄りに寄せてアイデアを詰めて物語にまとめた感じ。

スマホで読まれること前提で、「カメラで読者の表情を伺いながら、文章を動的に変える本」というアイデアが登場してきて、コンセプトは面白いけど、仕事で画像解析・表情分析に触れた身としては、なにか1人で行動をしている際の人の表情は割と常に真顔だから、表情は読み取り辛いよなぁとか思ったりした。現実が小説を読む楽しみに浸食してきてしまった